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【TCVB協賛イベントレポート】観光・ホスピタリティ教育分野で代表的な国際学会組織が、東京でシンポジウムを開催!〜APacCHRIE東京シンポジウム開催報告〜

TCVBからのお知らせ

APacCHRIEについて

 APacCHRIE(Asia Pacific Council on Hotel, Restaurant, and Institutional Education)とは、アジアパシフィック地域における観光・ホスピタリティ教育分野を代表する国際学会組織です。18を超える国・地域から75校以上の主要大学が加盟し、アジア太平洋地域内ほぼすべての国・地域を網羅しています。そしてこの度、東京開催の理事会にあわせて、2026年1月23日(金)に都内でシンポジウムを開催しました。(会場:東京ミッドタウン八重洲、RX Japan社内の"RX Departure")

シンポジウムについて

 9か国から75名の参加者が集った当シンポジウムのテーマは、「観光・ホスピタリティ教育の未来(Future of Tourism and Hospitality Education)」。学会創設者である香港理工大学Kaye Chon学部長、JNTO若松務理事による挨拶、そして現会長・副会長による学会組織の紹介に続いて、オークランド工科大学のPeter B. Kim教授による講演が行われました。

 

 Kim教授によると、130年以上の歴史がある観光・ホスピタリティ教育は、三つの時期に分けられるそうです。第一期の黎明期はローザンヌ大学(スイス)を中心に興り、続く第二期は1922年から70年代迄、その中心はコーネル大学(米国)。そして、第三期の現在の中心は香港理工大学であり、アジアのイノベーションや高品質なサービスの提供を軸に、その学びが発展し、世界をリードしていると述べられました。そして今、学びの現場において皆がフォーカスしなければならないことはAIとサステナビリティであると言及。但し、だからこそ最も重要なのは「ヒューマンタッチ」であると、力強く語られました。

 

 Kim教授は、ソウルのグランドハイアットで勤務してから大学院で博士号を取得して大学教員になり、ジャーナル編集長も務めた実務家出身の教授。ホテルなどホスピタリティ産業で働くことのイメージを変えていきたい、というメッセージが印象的でした。

 

 基調講演に続いて、各国の観光・ホスピタリティ教育を紹介するセッションが行われました。共通する3つの質問に対して回答をするという形式で進み、香港、韓国、日本、タイ、フィリピン、ネパール、ベトナム計10名の、学会理事でもある研究者から発表がなされました。

<共通質問>

1.観光・ホスピタリティ業界は急速に変化しています。あなたの国では、どのような新たな業界トレンドが見られるか?

2.あなたの大学・研究機関は、こうした新たなトレンドに対応してどのような準備をしているか?

3.ホスピタリティと観光の学校はどのように革新し、自らを再構築すべきか?

 

 各国の産業・教育事情の共通点や違いが分かる内容で、共通するキーワードとしては、「AI」「テクノロジー」「サステナビリティ」「ウェルネス/ロンジェビティ」「人間との共創」「アップスキル/リスキル」などがありました。

 

 休憩をはさんだ後、観光・ホスピタリティ研究の最新トレンドについて、香港理工大学から2名の先生によるプレゼンテーションがありました。まずは、米国スタンフォード大学とエルゼビア社による「世界のトップ2%の科学者」にリストされており、大阪大会プログラム委員長のSam Kim教授による講演。続いて行われた香港理工大学Daniel Leung博士による研究紹介は、「ホスピタリティを科学する」未来を感じさせる内容でした。

 

シンポジウムではネットワーキングの時間も多く割かれており、会場にある琉球畳のスペースを活用して、海外からのゲスト向けに呈茶も行われました。

APacCHRIE国際会議について

 今回、理事会ならびにシンポジウムが都内で開催されたきっかけは、立命館大学ビジネススクールの西本恵子教授がAPacCHRIE国際会議を大阪に誘致する際に、国内プロモーションを目的として理事会を首都圏で開催することを公約したことです。APacCHRIEは国際的には知名度の高い学会ですが、日本では今回が初開催であり、アジア太平洋地域をはじめ、世界各国から約500名の観光・ホスピタリティ研究者の参加が見込まれています。シンポジウムの最後には、大阪大会の紹介もありました。ご関心のある方は、こちらもどうぞご覧ください。